10月に入り今年も残すところあと3カ月となりました。10月に入ると…生命保険各社から控除証明書が送付されてきます。この控除証明書が着き始めると「年末調整」のシーズンが近づいてる感じがします。今回は、令和2年分の年末調整に必要な書類のご案内をいたします。
令和3年分 給与所得者の扶養控除等申告書
給与所得者の扶養控除等申告書は、ご本人をはじめ扶養家族の氏名や住所、生年月日、年間所得金額などを記載して会社へ提出する書類です。令和2年分は基礎控除が38万円→最大48万円へ改正され扶養家族に入れる所得が変わってますのでご注意ください。
記載例は次のとおりです。
令和2年分 給与所得者の基礎控除申告書兼配偶者控除等申告書兼所得金額調整控除申告書
給与所得者の基礎控除申告書兼配偶者控除等申告書兼所得金額調整控除申告書は、今回から追加となった申告書は、基礎控除申告書と所得金額調整控除申告書の2つです。
基礎控除申告書は、高額所得者(年間所得金額2,400万円超)は基礎控除額が減少または無くなるので、その控除額を計算します。年間所得金額が2,500万円以下の方がこの欄へ記載する必要があります。
所得金額調整控除申告書は、年末調整の対象となる給与の収入金額が850万円超、かつ、本人もしくは扶養控除等が特別障害者、または、扶養親族が23歳未満の場合に、この欄へ記載する必要があります。
記載例は次のとおりです。
給与所得者の保険料控除申告書
給与所得者の保険料控除申告書は、生命保険・介護保険・個人年金・地震保険・社会保険など、国民健康保険以外は控除証明書の内容に基づき記載します。
記載例は次のとおりです。
最後に
この時期は控除証明書がハガキなどで送られてきますので、あやまって捨てられないようにご注意ください。再発行は時間がかかり、最悪の場合は年末調整に間に合わず、確定申告をしないと控除できないことになります。
また、事業者の方は、今週ぐらいから税務署より、しおりや用紙関係が送付されてきますので、早いめに従業員などへ配布して準備を進めましょう。国税庁のホームページでも用紙をダウンロードすることが可能です。
令和2年分 給与所得者の基礎控除申告書兼配偶者控除等申告書兼所得金額調整控除申告書
引用元:国税庁 源泉所得税関係