不特定多数の利用者が、効率的にITリソースを共有できるクラウド。一昨年あたりから多くの企業が移行して、今やすっかりお馴染みになったといえます。会計ソフトもクラウド化が進んできました。
そもそもクラウドには大きく分けて、事業者が提供するITリソースを不特定多数のユーザー同士で共有する「パブリック・クラウド」と、ユーザーが占有するITリソースを活用してクラウド化する「プライベート・クラウド」の2つの展開形態があります。
「パブリック・クラウド」には「初期投資が不要」「迅速な導入が可能」「運用・保守稼働が不要」といったメリットがあり、2008年あたりから導入されてきました。しかし、情報セキュリティー上の不安や、カスタマイズへの制限など柔軟性が低く、その課題も指摘されてきました。
こうした課題を解消し、ITリソースの効率的な利用も実現するクラウドとして誕生したのが「プライベート・クラウド」なのです。
金融機関をはじめ、個人情報を有する企業は今後も「プライベート・クラウド」化を進めるものとみられ、2014年の市場規模は3,750億円と、「パブリック・クラウド」の約2.5倍になる見込みだそうです。
パブリック、プライベート双方のクラウド市場を合計すると、2014年には約5,000億円市場に成長するといわれているのです。ここまで市場の裾野が広がってくると、今やビジネスの必須アイテムと言ってもよいでしょう。